制服×屋上×美勇人くんで淡いひと夏の思い出ください…
放課後、屋上でフェンスに肘をついてグラウンドを眺めていると、男の子にしては高い声で呼ばれた。
みゅ「せんぱぁい」「…なんだ、森田か」
みゅ「みゅーうーと!なんで名前で呼んでくれないかなあ」
「…」
隣に並んでくる森田。ほんとでかいな。てか部活はどうした。さっき安井が「美勇人見つけたらすぐLINEして!(怒)」って探してたぞ。
「別に」
みゅ「俺バスケ部じゃなくてサッカー部入ればよかったー」
「あんたこの前大会出るってはりきってたじゃん」
みゅ「だって先輩見に来てくれないじゃん」
「この前行ったでしょ」
みゅ「あれはサッカー部の試合が雨で中止になっちゃったからついでで来てくれたんでしょ」
「はいはい」
みゅ「お、ゴール決めた」
「…」
みゅ「キュンときた?ねえ?きた?」
「うるさい」
みゅ「だって先輩ちょーかわいい顏してるもん」
「あのねえ、いつもいつも先輩の事を…!?」勢いよく森田の方を向くと目の前には真剣な顔をした森田が。みゅ「俺、先輩の事諦めないから。」「!?」みゅ「へへっ、びっくりしたぁ〜?」
なんだよ、びっくりしたじゃん…。って顔あっつい…。
「…うん」
みゅ「じゃ〜ね〜♡」
両手でひらひら手を振って体育館に向かう姿が見えなくなるのを確認して
「ばいばい、みゅーと」
とつぶやいてみる。
そしてまたグラウンドに目線を戻す。
みゅ「忘れもの。」「はっ!?!?!?なに!?!?!?部活は!?!!?!?」
みゅ「先輩に渡すものあったの思い出したの。ミサンガ。この前やっすー達とみんなで作ったんだ。あげる。」
「あ、うん」
みゅ「うん、じゃあ、またね」
「うん」
みゅ「先輩、さっき呼んでくれたでしょ」
「え?」
みゅ「名前。」
「!!!」
みゅ「また呼んでね♡(頭ぽんぽん)」「あの馬鹿…」
補足としては先輩はサッカー部の同級生が好きで放課後屋上から見てて、森田さんは先輩に一目惚れ。安井さんは先輩とタメでバスケ部。
制服はブレザーがいい。
お粗末様でした。ありがとうございました。